12月10日と11日に奈良県文化会館で行われた、インプラント学会の近畿北陸支部会に参加して参りました。
今回の専門医教育講座のテーマは「超高齢社会とインプラント」でした。
内容は、超高齢化社会を迎え、インプラント治療をした患者さんが要介護者となる可能性が増していく今後、我々歯科医はどのように対応していくべきか、というものでした。
往診とインプラント治療の両方に力をいれている谷歯科の一員として、10日に行われた谷歯科の忘年会に遅刻してでも、この講座には参加する必要があると思いました。
実は、世界中に沢山のインプラントメーカーがあります。
そして、インプラントの被せ物の装着に用いる小さなネジはメーカーによって形が異なります。ですから、既に他医院で行われたインプラントに治療が必要となった場合、我々はその患者さんのお口に入っているインプラントがどこのメーカーで、どのようなネジであるのかを調べることから始めなければなりません。
そして、そのメーカーのネジに合うドライバーがない場合には、新たにドライバーを購入する必要があります。
ですから、シェアの少ない特殊なメーカーを使用していた場合は、ドライバーが購入できないため、ネジを外すことができず、治療を行うことが出来ない場合もあります。
このような点も考慮に入れて、谷歯科では最も歴史が長く、世界的なシェアを誇るメーカーの一つであるノーベルバイオケア社のインプラントを使用しています。
また、今回の教育講座を受講して、谷先生と相談させていただいた結果、谷歯科では、使用しているインプラントのメーカーを患者さんに今まで以上に十分ご理解いただき、覚えておいてもらえるような方法を今後、提案していこうということになりました。
そうすることで、もしその患者さんが転居や健康上の理由で、谷歯科への通院が困難になった場合にも、インプラント部分のメインテナンスやインプラント被せものを外すことが可能となります。
そして、これはインプラント治療を行った歯科医の責任であると思います。
今回、インプラント治療を行う歯科医として、今後もより良い治療とケアを患者さんに提供できるよう努力していかなければないと改めて実感いたしました。
シンポジウムの会場入り口では、写真のようなトータライザーが配布されていました。
講演中、演者の先生から数題問題が出されると、受講者はトータライザーのボタンを押して解答すると、その数十秒後には、何人がどの答えを選択したのかの内訳が発表されました。
これによって、一方的な受け身の受講ではなく、最後まで集中して受講できた気がします。
最近では、小学校の授業でもタブレット端末や電子黒板などが用いるところがでてきているとニュースで見た記憶がありますが、すごい時代になったものです。
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