5月20-22日に広島で行われました『日本補綴歯科学会 第120回記念学術大会』に参加してまいりましたのでご報告させて頂きます。
まず始めに、補綴(ほてつ)という言葉について、少し説明をさせて頂きます。
不幸にして歯を失ってしまったり、虫歯が原因で大きく欠けてしまった歯を人工の被せものや入れ歯によって補うことで、失われた機能を取り戻す処置のことを専門用語で補綴と言います。
つまり、失われた身体の一部を人工の材料で補い・綴るという訳です。
そして、現在、谷歯科医院で診療させて頂く歯科医師の大半が、大阪大学では、この補綴を専門に診療を行っています。
今回参加した補綴学会は、補綴を専門とする歯科医師の多くが参加する大きな学会です。
今回に限らず、勉強の機会があれば、嫌な顔一つ見せず快く参加を許して頂ける谷先生には、心から御礼申し上げます。
インプラント治療に限ったことではありませんが、見た目(審美)に直結しやすい前歯の治療を行う場合、我々歯科医師だけではなく患者様自身も、できあがった歯の見た目にはとても気を配っておられることが多いです。
今回の補綴学会のシンポジウムで前歯のインプラント治療を行う上で注意すべき点について議論されていました。
特に、インプラントをいれる位置や角度についての話はとても勉強になり、これだけでも十分参加した甲斐がありました。
ホームページでもご紹介させて頂いていますが、谷歯科でおなじみの小野先生も今回はポスター発表されました。
内容は、大学院時代の研究をまとめたもので、多くの先生方から質問を受けておられました。
今回の学会は広島で、私は生粋の南大阪人であり、粉モンで育ったといっても過言ではありません。
ですから、発表でお疲れの小野先生を始め多くの先輩にわがままを言って、お昼に広島焼きを御馳走して頂きました。
ちなみに、広島で「お好み焼き」を注文すると、大阪での広島焼きがテーブルに届きますので、関西から広島へ行かれる際にはご注意ください。
肝心のお味ですが、非常に美味しゅうございました。
でもやっぱり「お好み焼き」は、関西風のお好み焼きを指すと思います。
今回、補綴学会に参加して、インプラントに関するプログラムが非常に多いように感じました。
これは、入れ歯やブリッジなどと同じように補綴処置の一方法として広く用いられるようになってきたからだと考えます。
しかし、これは同時に、インプラント治療に接した補綴科の先生方が、インプラントについてもっと勉強する必要があると感じているということの表れでもあると思います。
インプラント治療は間違いなく、素晴らしい治療のひとつです。
しかし、治療の期間や費用だけを考えても、まだまだすべての患者様に最適な治療法ではないことも事実です。
今、本当にその患者様にとってインプラント治療を行うことがベストなのか、よく考える必要があります。
谷歯科医院はインプラント治療が得意ではありますが、インプラントに固執することなく、患者様ひとりひとりに合った治療を提供できるように、これからも努力し続けて参ります。
開業前の非常に忙しい時間を割いて学会に参加され、勉強されていた楠本先生をパチリ。
ご覧のように満足げです。
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