NOBEL BIOCARE GLOBAL SYMPOSIUM 2010 参加レポート

NOBEL BIOCARE GLOBAL SYMPOSIUM 2010

谷歯科の山西です。
この度、私は谷歯科でも使用しているインプラントシステムを作っているノーベルバイオケア社が開催した「NOBEL BIOCARE GLOBAL SYMPOSIUM 2010」に参加するために、ニューヨークに行って参りました。
目的は、日々進化するインプラント治療中でも、世界の最先端の知識ならびに技術を習得し、日々の治療に役立てることであります。
近年、日本でもインプラント治療は一般的な治療法の一つとして患者様に徐々に認識されつつあります。しかし、残念なことにインプラント先進国と呼ばれる、早くからインプラント治療に取り組んできた国々と比べると、その認知度はまだまだ低いのが現状です。
そこで我々、歯科医師はインプラント治療について最新の正しい知識と技術を学び、患者様に自信をもって治療の選択肢の一つとしてご提案できるように日々努力する必要があると考えています。

通訳なしの参加でした(汗)


NOBEL BIOCARE GLOBAL SYMPOSIUM 2010


堅苦しい文章はこれくらいにしまして、ここからは等身大の自分でレポートさせて頂こうと思います。
参加前から、一番の不安は英語でした。
国際シンポジウムですから、当然のことながら全てのプログラムが英語で行われます。
私、山西は生まれも育ちも南河内です。
町を歩いていて外国人の方とお会いすることなんて、まずありません。そんな生粋の南大阪人が世界的に有名な先生方が話す内容をどれだけキャッチできるかが、大きな課題でした。
結果的には、大きなスクリーンに映し出されるスライドの図や写真で内容を必死で追いかけ、理解することになりました。
しかし、今回の経験によって英語への勉強意欲が沸々と湧いてきたことは大きな収穫でした。
これからも積極的に海外の学会に参加しようと強く思いました。
診療を休んでの参加となるため、患者様を始め谷歯科のスタッフの皆様にもご迷惑をおかけしました。
帰国後、谷院長が、これからも国内外問わず学会参加をサポートしてくださると約束して下さったので安心です。
谷先生、いつもありがとうございます!

日本ではまだ認可されていない最先端のインプラント


NOBEL BIOCARE GLOBAL SYMPOSIUM 2010


インプラントは、不幸にして歯を失ってしまった場合に、その歯が生えていた所の骨に歯の根の代わりとなる人工の根(この人工の根をインプラントと呼びます)を入れ、その上に「かぶせ」をいれるのが一般的です。
現在、世界中のメーカーが様々な形状・材質のインプラントを開発し世に出しています。
数多ある中で、谷歯科では最も歴史が長く、信頼のおけるブランドであるノーベルバイオケア社のインプラントを使用しています。
ここで話を戻します。
今回の渡米の大きな目的の一つが、世界最先端のインプラントについて情報を集めることでした。
残念ながら現時点で、日本では未認可なのですが、既に欧米では多くの先生方が使用しています。
当然、このインプラントについて日本に入ってくる情報はごく僅かであり、今回ニューヨークまで足を運んだ甲斐がありました。
実際に自分の目で見た感想としては、今までのインプラントとは全く違う、ということです。
近い将来、日本でも認可が下りると思います。
谷歯科では、その時に備えて万全の準備を整えたいと思っています。

Dr.ジョバノビッチによる早朝レクチャー(朝6時半開始です!)


NOBEL BIOCARE GLOBAL SYMPOSIUM 2010


インプラント治療で世界的に有名な先生である、サーシャ・ジョバノビッチ先生による審美的なインプラント治療についての講習も受講してきました。
大きな会場でのプレゼンテーションとは異なり、少人数で行われたため、非常に勉強になりました。
事前申し込みの段階から分かっていたつもりでしたが、朝6時半開始は相当キツかったです(汗)
レクチャー終了後、写真撮影にも快く応じて下さりました。

プラント見学


NOBEL BIOCARE GLOBAL SYMPOSIUM 2010


インプラント治療については、先ほども触れましたが、今度はインプラントの上の「かぶせ」の勉強です。
これは恥ずかしいことなのですが、日頃インプラント治療に携わっていながら、患者様のお口の「型どり」をしてから「かぶせ」が入るまでの作業工程を知識として知っていても、実際の作業を見たことがありませんでした。
患者様のお口の中に入るものが、どのような環境で作られているのかを自分の目で確認する意味でも重要だと考えましたので、見学ツアーに参加してきました。
当然のことながら、企業秘密で内部の写真撮影が禁止だったので写真でお伝えできないのが残念ですが、衛生面や品質管理の体制など非常にしっかりとされていましたので、とても安心しました。
ちなみに、谷歯科では一般歯科治療の「かぶせ」や金属の「つめもの」は院内で技工士さんが作っているので安心しています。
食べ物でもそうだと思いますが、作り手の顔・作業現場を知っているのと、いないのとでは安心感が違いますね。

観光



3日間におよぶシンポジウムでしたが、夕方以降のプログラムがなかったので、少しだけ観光することができました。

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シンポジウムを終えて

NOBEL BIOCARE GLOBAL SYMPOSIUM 2010


今回、海外のシンポジウムに初めて参加して、世界で活躍しておられる先生方の発表や、最新のインプラントの知識や技術に触れて、これまで以上にインプラント治療への興味が湧いてきました。
同時に、患者様へインプラント治療をご提案することの責任を強く感じました。
提案する限りは、これからも常に向上心を持って新しい技術や知識を積極的に取り入れていく努力をし続けていこうと思いますので、これからもチャンスがあればどんどん参加したいと思います。
谷先生、ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します!

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