プルちゃん通信
2008/5.6

発行人・谷 佳憲
よく噛むことは健康のもと  − 心と体の発育に、長生きに −
 朝日新聞によると最近、見た目や香り、栄養分を保ったまま、タケノコなど硬い食材を舌でつぶせるほど軟らかくする技術を、広島県立総合技術研究所食品工業技術センターが開発したと報じられています。昨年末から介護老人福祉施設で利用され、流動食に気の進まなかったお年寄りに好評とのこと。更に食品メーカーがこの技術を利用して『やわらか食品』の商品化に乗り出したようです。
 確かに流動食やきざみ食しか食べられなかった老人には、すばらしい福音に違いありません。
 しかし、担当者が話すように「応用は無限大。今までの食事や調理に対する概念が変わる」とは素直に喜べません。食事が不自由な老人も、噛むことで脳が活性化し、認知症が防げます。
  噛むことで筋肉の萎縮を防ぎ、顎(あご)や頭の骨の老化退縮を防ぎます。また歯ごたえは味の重要な要素で歯の根元センサーがあります、更にだ液の分泌にも、むし歯や歯肉の健康にも噛むことが役立っています。食品の『とろける革命』は『よく噛む』という健康のもとを改めてアピールする必要性を示しています。
 子どもや若い方には、噛むことはより大切です。@むし歯になりにくい。よく噛むと歯に付いた細菌や砂糖分が落とされ、だ液の分泌もよくなるからです。A歯周病になりにくい。歯もマッサージされ、歯槽骨もしっかりします。B歯列不正にもよい。口のまわりの頬、唇、舌の筋肉が引き締まり、顎の発育もよくなります。C肥満児になりにくい。最近は成人病の予備軍のような肥満児が増えています。D知能の発育を促進する。噛むことは自然にできるようになるものではなく、生後の学習によることがわかっています。E心の安定により性格の形成に役立つ。心を病む人、非行少年の食事の速さは際立っています。心を癒すためにはまずゆっくりと食事を、といわれています。

診療日記
 今年初めに結婚をしました。先生やスタッフみんなに出席してもらい、すごく『ステキ』な結婚式になりました。
 少し長いお休みも頂き、新婚旅行に行ってきました。何をするのも楽しく、エコツアーにも参加し、勉強

になることもたくさんありました。
 次は引っ越し。家具や電化製品選び、カーテンを選んだりと、いろいろやる事があって大変ですが、2人で楽しく新婚生活をスタートさせています。

 家庭と仕事の両立は大変だと思いますが、楽しみながら自分のペースで笑顔をたやさないような家庭にしたいと思っています。もちろん忙しくても仕事も笑顔で頑張ろうと思います。

???ここが知りたい??? 〜歯磨きは一日のいつ、何回やればいいの?〜
 残念ながら歯磨きのタイミングや回数に、きちんとした決まりはありません。人は何のために歯磨きをするのでしょうか。
 一言で言うとプラーク(歯垢)を除去するためです。
 お口の中が常にプラークレスの状態で、清潔に保たれていれば良いのです。極端な話、一日10回磨いたとしても、歯の表面や歯と歯の間、歯ぐき沿いにプラークが残っていれば不十分といえるのです。
 また、プラークが付きにくい食生活を心がけるのも大事なことです。プラーク

の材料の多くはショ糖(白砂糖)です。砂糖の摂りすぎに注意しましょう。
 お口の中を食器に例えてお話ししましょう。毎食後、食事に使用したお茶わんやお皿、箸は洗いますよね。決して一日中同じお茶わんを洗わずに、ご飯をよそって食べる人はいないと思います。頭の中で想像するだけで気持ち悪いですよね。お口の中もそれと同様です。
 ですから基本的には、食事の後には歯磨きしましょう。そして、就寝前には、必ず歯磨きを忘れない。

歯磨きも身だしなみと同様です。生活習慣として身につけてください。口臭に悩まされることもなく、食物の味覚も損なわれず、食事も楽しく採れます。
 そして、なによりこれがむし歯・歯周病を予防する最大の秘訣で、歯を健康な状態で長持ちさせる秘訣です。
 磨き方も含めて、回数や時間は各人同様。自分に合ったマイブラッシングを早く見つけてくださいね。

こどもの歯のコーナー 〜要注意のサインを見逃さないで!〜
@お子さんの歯が甘いものや冷たいものにしみるようだ。
A変色した歯がある(黒っぽくまたは白くにごる)
B歯間にフロス(糸ようじ)を通すとひっかかったり、切れたりする。
 仕上げ磨きとお口の中のチェックは、保護者の方の欠かせないお仕事です。お子さんの歯磨き習慣を身に付けるには、できるだけ早い時期から歯ブラシを持たせることが大切ですが、キレイにきちんと磨けているかどう

かは別の話で、磨けていないことを前提に『チェックは義務』と肝に銘じてください。
 実際にお口の中を覗(のぞ)いて(仕上げ磨きの姿勢)スキンシップをはかりながら・・・要注意のサインはここで見つけてください!!
 でも、いくら気をつけていても奥のほうや歯間はどうしても見落としてしまいがち。「もう少し早かったら神経抜かなくてもよかったのに・・・」なんて言われないようにするために

も、半年に一度(個人差があるので3ヶ月の場合もある)は定期検診を受けましょうね。

Q&A 〜お答えします 患者さんからのご質問〜

治療が終わった後に・・・

Q:新しくかぶせたこの歯、いつまでもつのかしら?
A:かぶせた歯が持たない場合として、歯が割れること、もしくはむし歯の再発などがあります。
 残った歯質が少ないほど割れやすくなります。どれくらい歯質が残っているかが長持ちに影響します。また、むし歯は歯の周りに長く汚れが付くことで発生します。かぶせた歯を大切な指輪のように金庫に入れておけるなら、そのままの状態を保つことはできるでしょう。
 しかし、お口の中にある歯は食事をするたびに汚

れます。ほっておけば、かぶせと歯の境目からむし歯が再発します。
 失われた歯質は戻ってきませんので、割れないようにするにはかぶせた歯で硬いものをかじるのは避けましょう。そして歯をよく磨いてください。このふたつを意識してもらうだけでも長くその歯を使って頂けます。
 治す前の歯の状態は、人それぞれ違いますから、心配のある方は担当の歯科医に詳しくご相談ください。

技工士だより 〜0.1ミリの闘い!〜
 歯医者さんから模型を預かるとき、歯医者さんが申し訳ないといった表情で「この患者さんなんだけど・・・」と、かなり難しい注文を付けられることがあります。
 多いのは、かぶせの厚みがとりにくいというケースです。いろいろな事情で、歯をあまり削れなかったり、歯が摩耗して短くなり、入れ歯を作る隙間がなくなっている患者さんや、元は前突(いわゆる出っ歯)の歯を、かぶせをつくるなら、少しでも中に引っ込めて欲しいといったケースです。

 そこで私たちは0.1mmまで計れる器具を使い「あと0.5mm」あるから、あと0.2mmぐらいはなんとかけずれるかな?」と、一削り、一削りする度に計りながら技工物を研磨しています。
 一歩間違えれば、技工物に穴を開けて作り直しにもなりかねません。
 どうしても無理なときは歯医者さんに削り直しや、治療方法の変更をお願いします。
 治療が遅れることになりますが、私たちも最善を尽くしておりますので、その際は何卒ご理解をお願いします。

ご存じですか 
〜介護保険料や国保料〜
 同居でも『世帯分離』で負担軽減
 増税や医療費の自己負担増、国民健康保険料や介護保険料の値上げ、今年の4月からの後期高齢者医療制度の実施などによって、高齢者の負担が年々大きくなってきています。
 例えば、年金生活の父親と息子夫婦が同居している場合、同じ家に住んでいてもそれぞれの生計が別々であるという実態があれば、世帯主家族と世帯を分離することができます。
 この『世帯分離』という制度を利用すると、@介護保険料が低くなるA介護保険の利用者負担金が低くなるB国民健康保険・後期高齢者医療制度の保険料が低くなるC病気の際の利用者負担が低くなる−などのメリットが出てくる場合があります。
 例えば、東京在住の年収400万円の夫婦と、その父親(国民年金が年に36万円)

が世帯分離した場合、介護保険料が年額約2万円以上も安くなります。その他、介護施設の居住費や食費、病院入院時の食費、高額療養費の上限額も下がることになります。
 介護保険料は、世帯の収入によって保険料の段階が決められているので、分離することによって保険料が低くなります。国保料や後期高齢者医療制度では、条例により低所得者に対する減免制度が定められています。世帯が一緒の場合は、本人の所得が低くても減免制度が適用されません。世帯分離することによって減免が適用されることになるわけです。
 問い合わせや申請については、各市町村の住民票登録係などで行っています。(中央経済社「家計を守る『世帯分離』活用術」を参照)